【ホテレス連載132】独占契約と保証金
writer / hashimoto
さらに、商品開発の論点から考えると、単純に一社独占にするよりは、複数社で競合させた方が競争原理が働くことは自明です。ある程度施設のハードがアップデートされ差別化がしにくい今日では、FBももちろんのこと、付帯売り上げを構成する各アイテムの商品力が、組数を左右する重要な要素となります。多額の保証金をとり、一社独占として、そのパートナー企業を安心させてしまうことは、企業努力を止めることであり、気がついたら30年前と同じクオリティーのヘアメイク会社、なんていう事例は日本中にあります。そして、今日的な会社に入れ替えたくても、多額の保証金や家賃収入が邪魔して実施できない状況となります。結果的には、顧客目線ではないモンスターのような婚礼商品と、心中していくこととなります。これでは、いくらプランナーが頑張っても、コンサル会社が入っても数字は変わりません。パートナー企業はそれぐらい大事なのです。