【ホテレス連載114】動線計画の重要性
writer / hashimoto
逆に成功を収めているホテルの事例を見てみると、婚礼セクションだけでなく、ホテル全体でOB客へのセールスに取り組んでいます。そして、実施から1年以内に必ずガラパーティーやイベントなど、ホテルに戻ってきて挙式のその日を思い出していただけるようなアクションを作っています。もちろん、その内容はユニークで魅力あふれるものでなければいけません。実際新郎新婦にとっては、フェアでの試食や本番での食事以外、まともにそのホテルのバンケット料理を食べていないわけですから、イベント感を出すことはそんなに難しくありません。このような、生涯顧客になっていただくための動線を最初にホテルから積極的に引くことで、初めてそのプログラムは効力を発揮していきます。そして時系列順に、出産やアニバーサリーと取り組んでいけば、次世代へとブランドが続いていくきっかけになるはずです。